セルスターからAR-5が発表されて以降、いまだユピテル・コムテックから純粋なレーザー
対応のレーダー探知機が発売されていない。そんな中、また新たにセルスターからAR-6が
発売された。今回はこの最新機種と何が違うのか比較していきます。
目次
A530 | 505M | AR-6 |
GPSデータ登録総件数 | ||
140,000件以上 (取締・検問データ54,000件以上) |
165,000件以上 (取締・検問データ60,000件以上) |
190,000以上 (取締・検問データ/52,000件以上) |
受信出来る衛星の数 | ||
75基 (2017年11月24日) GPS・グロナス・ガリレオ みちびき・ひまわり・GAGAN |
75基 (2017年12月15日) GPS・グロナス・ガリレオ みちびき・ひまわり・GAGAN |
81基 (2019年8月) GPS・みちびき・グロナス・ガリレオ |
ボディーの横幅 | ||
27cm | 27.4cm | 30.2cm |
液晶サイズ | ||
3.2インチ | 2.4インチ | 3.7インチ |
画面反転 | ||
可能 | 可能 | 可能 |
更新データ・サービス追加にかかる費用 | ||
GPSデータ更新 | ||
月額990円~年額5500円 | 無料 | 無料 |
マップデータ更新 | ||
SDカード購入(2095円) 最新GPSデータ入り |
無料(フルマップでは無い) | SDカード購入(4170円) |
WIFI連携 | ||
無線LAN SDカードオプション (社外製品) |
無し (オプション対応不可) |
標準装備(ASSURA+Link) |
新型レーダー(Kバンド)対応 | ||
無し | 有り | 無し |
レーザー受信性能 | ||
対応なし | 対応なし | 最速・広角レーザー受信 (受信レベル2段階受信) |
同梱物の注意 | ||
SDカード | ||
本体にあらかじめ挿入 | 無し(社外品で対応) | 本体にあらかじめ挿入 |
電源コード | ||
シガー・直接 | シガー | シガー・直接 |
操作方法 | ||
リモコン | 本体ボタン | リモコン |
機能の違いを比較
ミラー型の宿命 "横幅"と"サンバイザー"
私はミラー型レーダー探知機を購入したことはないが、
簡易的な社外ミラーを「軽自動車・ミニバン」用に購入したことがある。
両方ともサイズは「24cm」で軽自動車に取り付けた所、
傾けないとサンバイザーを下した時にミラーと接触するようになった。
対し、ミニバンにはサンバイザーと全く干渉することはなかった。
ユピテル | コムテック | セルスター |
画像(タップすると拡大します。) | ||
27cm | 27.4cm | 30.2cm |
となると、軽自動車にミラー型レーダー探知機を装着すれば
下した時にサンバイザーと干渉する可能性がある。
購入前に寸法を測っておいたほうが良いだろう。
もしくは何らかの理由でダッシュボードの装着ができない場合、
セパレート式をお勧めする。
「配線・設置」方法と「内容物」
ユピテル | コムテック | セルスター |
説明書記載の内容物画像 | ||
同梱されている電源の種類 | ||
シガー・直接 | シガー | シガー・直接 |
SDカード | ||
あらかじめ挿入 | 無し | あらかじめ挿入 |
製品の仕様により内容物が違うので、
購入後に面倒な手間が起きないよう詳細を載せていきます。
実はコムテックはSDカードが同梱されていない。
なので、更新が必要な場合は別途16GB以下のmicroSDカード(通常サイズは不可)を用意する必要があります。
また、配線が面倒な場合社外品になりますが、こちらがお勧めです。
GPSデータ登録件数の違い
セルスターが190,000件とダントツで多い。
ユピテルが140,000件、コムテックが165,000件。
これは発売当時に収録された最新データであり、さほど気にすることはない。
また、各社は新製品発売毎に登録件数が増えていくが、
これはその時点で収録されている最新のデータ件数を表している。
そして従来製品であっても"仕様の違い"や"極端に下位グレード"では無い限り、
データ更新で同じ最新登録件数になる。
各メーカーごとのデータの取扱に対する考え方。
そして、各メーカーは独自でGPSデータを作成していると名言しているが、
各社共に取締投稿システムがあり、
ユーザーからの情報に基づき調査をしている可能性が高い。
実際にユピテルは投稿されたポイントを月一回ごとのGPSデータ更新に充てています。
月額990円から加入できるサービス「ity.クラブ」会員にならないと、
ユーザー間で登録されたGPSポイントを共有することは出来ない。
ですが、ユピテルはひっそりと「リアルタイム取締・検問情報」を搭載している。
これは投稿されたデータを文字通りリアルタイムに表示する機能
(有料オプションのWLAN機能が必要)である。
この機能は「ity.クラブ」に入会しなくても使用できる機能だ。
だが、リアルタイムとはどこまでの範囲なのかはどこにも記載されていない。
考えられる事は、有料GPSデータ更新時に固定される可能性が高いということだけだ。
つまり、永久的にデータを共有するには実質的に
「有料会員サービスによる"GPSデータ更新”」が必要になる。
この点を考えると月額制、年額制のないコムテック、セルスターは太っ腹と言える。
ユピテル | |
投稿されたデータの扱い | |
データ更新による共有(有料) | リアルタイム取締共有機能 (オプションの無線LANが必要) |
かつてはユピテルも「れーだーちゃんねる」
という無料で取締共有ができるアプリを配信していたが、
2018年5月30日(水)をもってアプリのサービスを終了してしまう。
つまり投稿されたデータを直接確認する術はないということだ。
そして、GPSデータ登録数がトップである「セルスター」は、
それだけユーザー投稿が頻繁にされている証拠でもある。
実際に「ASSURA+LINK」という
"ASSURA専用クラウド型ネットワークサービス"
を大々的に売りにしているのがセルスターだ。
スマートフォンアプリも配信されており、
多くのユーザーが利用してくれるような仕組み作りを良く考えている。
コムテックも実は同等のサービスを提供しているが、
多くのユーザーの目にとまるような大きな宣伝はされていない。
ひっそりと「COMTEC P-INFO」という共有サービスが用意されている。
投稿のしやすさはセルスターと同等であるが、スマートフォンアプリは配信されていない。
ブラウザでも十分なサービスだ。
以下の画像で誤解をされないために説明します。
「コムテック」「セルスター」に関しては、
無料GPSデータ更新には"ユーザーが投稿したポイント"は含まれないと思われますが、
共有システムを分かりやすくするために詳細な内容を載せました。
A530 | 505M | AR-6 |
画像タップで拡大します。 | ||
受信出来る衛星の数
コムテックは業界で最も衛星受信数が多い理由ですが、フルマップレーダーでは無い事が挙げられます。
フルマップレーダーの場合はユーザーがマップ上の位置と、
実際に走っている位置を視覚的に照らし合わせる事が出来ます。
(機械側でも測定値と実際に走行しているラインを照合し誤差を少なくする
”マップマッチングシステム”がある。これは地図が無いと機能しない。)
スコープ式では比較できる対象物が無いために電波が通りにくい場所でも、
曖昧さを回避するよう高い受信精度を持っていると考えられます。
そして、現在受信出来る衛星数は、
打ち上げられる衛星が増えるたびに増加している可能性があるので、
最新機種の最大受信衛星数を参考にしても問題ありません。
現在各社最大受信可能数は、2020年9月13日時点で
「ユピテル84基・コムテック88基・セルスター81基」になります。
ユピテル | コムテック | セルスター |
画像タップで拡大します。 | ||
警報の違い
ユピテル特許技術で「公開取締情報・速度取締指針」を表現。
セルスター・コムテックは文字情報のみで非常に曖昧な通知になるが、
ユピテルは走行している道路が取締対象なのかを青線・赤線表示で視覚的にサポート。
うっかり飛ばしている時に警察車両と遭遇....。なんてことを防ぐことができる。
ユピテルだけの特許技術だ。
コムテックは過剰表現がなく、警報がわかりやすい。
コムテックはスコープ方式のため、シンプルで余計な情報が入ってこない。
レーダー探知機初心者でも今表示されている情報はどういった物なのか判断がしやすい。
セルスターのマップはとても賑やか・マップスケールも変更可能。
非常に視覚的情報量が豊で、色彩表現も良く、正直見ていて飽きないと思います。
また、リモコンでマップスケールを変更可能で、先のGPSポイントも確認できます。
取り締まり情報の投稿方法
ユピテルはレーダー探知機本体から投稿する。
ユピテルはレーダー探知機本体からでしかGPSポイントは登録できないが、
登録方法は簡単で物の数秒で終わる。以下が手順になる。
- ポイント登録する。(最大4つ)
- 登録履歴から選択し、スマートフォンでバーコードを読み取り送信するか、またはWLAN(オプション)を使用して送信する。
このシステムの欠点は、情報が反映されたかを
ブラウザやアプリ等で確認することは出来ない事だ。
また、ユーザー間で情報を共有するには、月額990円~年額5500円の
「ity.クラブ」に加入をしないといけない。
コムテックは投稿パターンが3つあるが、「505M」は対応不可。
コムテックは、以下のように取締情報には充実しているが、残念ながらこの機種には対応していない。無料GPSデータ更新のみの対応となる。なので、以下のリンクから紹介されている商品を参考にしてみると良いかもしれません。また、この機種でデータ更新をするには別途社外品のSDカードを購入する必要があります。
- (オプションのWIFI仕様)レーダー探知機でポイント登録後、編集をして投稿。
- (オプションのWIFI仕様)ポイント登録せず、そのまま投稿。
- スマホやPCのブラウザから投稿。ユーザーが登録したポイントを見る事も出来る。
メーカーは運転中の操作を推奨していないが、
レーダー探知機からポイント投稿する場合、結局は走行中の操作となってしまう。
しかし、ポイント登録操作は「画面を上スライド、そしてボタンをワンタッチ」と、
ものの数秒で終わってしまうため、運転には支障は出ない。
そして、駐車場等で優雅にポイント投稿が出来る画期的なシステムだ。
投稿後ブラウザシステムで、他ユーザーが投稿したポイントも確認出来る。
この共有システムを使うためには専用オプションの
「無線LAN内蔵SDHCカード WSD16G-909LS」を購入する必要がある。
メーカーはこの共有機能を大きく宣伝していないため、
始めてレーダー探知機を買われた方は共有されたデータが
どのくらい投稿されているのか分からないのが現状。これが画像です。
セルスターは走行時にピン登録することは出来ない。
セルスターはレーダー探知機本体で取締登録作業が出来ないので
、走行後にスマホやPCで地図を確認してから投稿する形になる。
そして、ユーザー間で投稿されたデータは
スマートフォンやPCを使い簡単に確認出来るようになっている。
ただ、スマートフォンアプリからの投稿は、マップの移動でややカクつく。
高性能なスマホ(Galaxy note9)で起きたので、どの端末でも起こるかもしれないです。
A530 | コムテック他機種 | AR-6 |
投稿までの流れ(タッチすると大きくなります。) | ||
1.本体でピン登録をする
2.途中からスマホで投稿する |
本体から投稿する方法
スマホ、PCブラウザから投稿する。 |
スマホアプリで投稿
PCブラウザから投稿 |
取り締まり情報の共有方法
メーカーの独自調査で取りこぼしている取締情報を
ユーザー同士で共有出来る画期的なシステム。
機能を使うには常時無線LANを使用する必要がある。
ユピテルに取締共有機能は搭載している。
ユーザーによって投稿された情報はGPSデータとしてサーバーに保存される。
また、投稿されたデータは「リアルタイム取締・検問情報」として瞬間的に共有される。
この機能を使用するには通信するための有料オプション
(無線LAN機能搭載SDカード)を購入する必要があるが、
有料会員のユピテル「ity.クラブ」に入会する必要はない。
しかし、その情報を永久的に共有するには
月額990円~年額5500円の「ity.クラブ」会員。
これに加入しないとGPSデータは更新できない。
更新間隔は月一回となる。
セルスターは通信に必要な無線LANが標準搭載されている。
セルスターはASSURA+Linkを一番に売りとしているので、
標準で通信機能が備わっています。そしてマップデータ以外の更新は全て無料。
ユーザーに対しお得感を前面に出している。
コムテックで無線LANを搭載するには
オプションで高額のFLASHAIR対応のSDカードを購入しないとならない。
コムテックはリアルタイム「自動取締共有」機能が提供されている。
コムテックは、以下のように取締情報には充実しているが、残念ながらこの機種には対応していない。無料GPSデータ更新のみとなる。なので、以下のリンクから紹介されている商品を参考にしてみると良いかもしれません。また、この機種でデータ更新をするには別途社外品のSDカードを購入する必要があります。
オプションの無線LANを使用している場合に限るが、
レーザー、レーダー探知機を受信した際にクラウドサーバーを通じて、
情報をリアルタイムで共有出来る機能を持っている。
また、古くなった共有データを排除する機能もあるので、
常に新鮮で信用度の高い情報を共有することが出来る。
コムテックは常時通信するだけでユーザーが操作しなくても取締情報を送信し、
そしてサーバーに保存された他ユーザーの情報を
共有出来る画期的なシステムを持っている。
そして、取締共有機能で自動投稿された期間を制限することで、
信頼性・即効性の高いデータ共有を実現できる。
全ての期間を設定することも可能。
また、現在地を中心に取り締まる範囲も設定が可能。
(何故なのか、レーダーだけ有効期間設定が無い。)
A530 | 505M | AR-6 |
自動投稿取締共有機能 | ||
自動投稿共有設定 | ||
(手動投稿)取締共有アイコン | ||
データ更新方法
ユピテル・コムテックは無線LAN経由でレーダー探知機を更新できる。
ユピテルは無線LAN(オプション)を追加しなければならない。
セルスターは標準で無線LANが搭載されている。
コムテックはこの機種では無線LAN更新には対応していない。
通信を使わない方法とは?
各社パソコンやスマートフォンでsdカードにデータを無料でダウンロードできる。
ただし、ネットワーク環境がない場合はsdカードの購入費用が掛かる。
A530 | 505M | AR-6 |
無線LANで更新 | ||
通信しないデータ更新 | ||
メーカーによるレーダー探知機としての考え方
コムテックは新型取締機の普及を見据え、
Kバンド「24.2ghz」をあらかじめ受信出来るように搭載していたが、
これはあくまで従来従来型の表記であり、
新型のKバンド「24.1ghz」に「505M」は対応しているのか確認してみた所、
表記が変わっていたので対応している模様。
そして、レーザー受信対応のレーダー探知機は受信に対応しているが、
この時期に発売されていたユピテルの「A530」は、新型のKバンドには対応していない。
また、Kセルスターは従来機・新型機共にレーザー受信には対応していない。
ネットの口コミ
ネット上の口コミをわかりやすく編集しました。
ユピテル 「A530」
(肯定的)格好いい。
ユーザー
(否定的)操作がいまいち。
ユーザー
コムテック「505M」
(肯定的)意外とコンパクトでした。
ユーザー
(否定的)サングラスを付けると....。
ユーザー
セルスター 「AR-6」
すいません。口コミはまだ無いです。
結論
現在レーザー対応のレーダー探知機はセルスターの「AR-6」のみとなる。
しかし、新型のKバンドに対応していないのが欠点である。
どうしても他社でミラー型を購入したい場合は
単体でレーザー受信出来るユピテルの「LS10」の別途購入をお勧めする。
レーダー探知機とのシステム的な連動は出来ないが、購入すれば
レーザー受信に対応していないユピテルの「A530」
コムテックの「505M」と併用できる。
別電源で作動させる事も出来るが、
ユピテルの製品に限り同じ電源で作動させる事も出来る。
ミラー型に関してはこのオプションも必要になる。
私がオススメするベストな組み合わせ
無線LAN機能(オプション対応不可)を組み合わせた取締共有機能、
「自動投稿・手動投稿・共有機能」の使用は出来ないですが、
このセットを組み合わせることでこの世代のコムテックの弱点を
十分に補うことが出来ます。
どうしてもミラー型でフルマップ・共有機能が欲しい方は、
ユピテル「A530」・セルスター「AR-6」になります。
今回紹介した商品
フルマップを生かして公開取締情報を視覚的にサポート。
シンプルで全部入り。レーザーオプションで死角無し。
多機能な最新フルマップレーダー探知機。
違うタイプも検討したい
まだ記事は少ないですが、違うタイプも用意しています。そちらもご覧ください。