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No.27 2021年3月
セルスター GR-99L
セルスターではGRシリーズとして販売されている商品です。このシリーズはGPSレシーバーと呼ばれるGPSポイントの警告のみを行うのみで、レーザーやレーダーの受信を行う事しか出来ませんでしたが、本商品が登場したことで、レーザーの受信が出来るようになりました。
このシリーズで販売されて居る商品は二種類しか無く、GR-91というシガーソケットに差し込むだけで使用できる簡易的なものだけでした。
そんなGR-99Lを紹介していきます。
旧機種と比較
発売日 | ||
(NEW)2021年03月 | 2018年06月 | |
GR-99L | GR-99 | |
基本性能 | ||
機能 | レーザー受信機能追加 | 無し |
受信機能 | ||
レーザー受信性能 | フレデリックスレンズ 第2世代の性能 |
レーザー受信機能無し |
レーダー受信機能 | ||
レーダー受信機能 | 無し(GPSポイントのみ) | |
誤警報低減機能 | ||
レーダー波識別 | 無し | |
受信感度 | 無し | |
GPS警報表示・警報音 | ||
追加された警告機能 | 急カーブ 駐車禁止重点エリア 駐車禁止最重点エリア 道の駅 ハイウェイオアシス 盗難多発エリア サービスエリア パーキングエリア 高速道凍結注意アナウンス トンネル入口案内 高速道インターチェンジ案内 高速道ジャンクション案内 交番・派出所・駐在所 投稿・取締りポイント 投稿・取締りエリア |
旧 |
GPSデータ | ||
GPSデータ種類 |
47種類 | 28種類 |
ポイント数 | 69,000件以上 | 33,000件以上 |
便利機能 | ||
取り付け場所 | ミラー裏・ダッシュボード | シガーソケット |
レーダースコープ(待ち受け) | 無し | |
待受背景カスタム | 無し | |
リマインダー機能 | 無し |
進化した点
フレデリックスレンズで
従来のレーザー探知器の約2倍性能がアップ
2021年に入り、GR-99Lが新開発のフレデリックレンズを採用し、レーザー受信距離が約2倍アップしました。
このレンズは5月に発売された2ピースセパレート式(液晶タイプ)のAR-33にも採用されています。
新しく追加された警告が豊富(19種類追加)
新旧比較で述べていたとおり、19種類のGPSポイントが新しく追加されました。
レーザーやオービス、速度取締に関する警告は赤点滅、安全運転に関わる警告は青点滅、駐車、停車時、投稿された取締(エリア・ポイント)に関わる警告は黄点滅。
このように3種類の色で音声案内と共に警告を促してくれます。以下が新しく追加されたポイントです。
新しく追加された警告 | |
急カーブ | |
500メートル手前から、手前の急カーブや、山間部などのカーブが連続している道路が近くなったときに音声案内します。 | 青点滅 |
駐車禁止重点エリア | |
エリア内の1キロ手前から音声案内します。 | 黄色点滅 |
駐車禁止最重点エリア | |
エリア内の500メートル手前から音声案内します。 | 黄色点滅 |
道の駅 | |
一般道併設の道の駅を1キロ手前から音声案内します。 | 青点滅 |
ハイウェイオアシス | |
高速道路併設のハイウェイオアシスを1キロ手前から音声案内します。 | 青点滅 |
盗難多発エリア | |
盗難発生の多い時間帯で低速走行の時、3キロ手前から音声案内します。 | 黄色点滅 |
サービスエリア・パーキングエリア |
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全国の高速道路併設のサービスエリア・パーキングエリア(スマートインターチェンジ)を2キロ手前で音声案内します。 | 青点滅 |
高速道凍結注意アナウンス |
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高速道路のトンネルや橋付近で、凍結に注意が必要なポイントを500メートル手前で音声案内します。※12月中旬~2月のみ | 青点滅 |
トンネル入口案内 | |
全長1キロ以上のトンネルと、ヘッドライト点灯を音声案内します。 | 青点滅 |
高速道インターチェンジ案内 |
|
高速道路のインターチェンジ案内を300メートル手前で音声案内します。 | 青点滅 |
高速道ジャンクション案内 |
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高速道路のジャンクションを300メートル手前で音声案内します。 | 青点滅 |
交番・派出所・駐在所 |
|
全国各地の交番、派出所、駐在所を200メートル手前で音声案内します。 | 青点滅 |
投稿・取締りポイント |
|
ASSURA+Linkに投稿されている取締ポイントをセルスターで精査し登録されたエリアです。投稿・取締ポイントの500メートル手前で警告します。 | 黄色点滅 |
投稿・取締りエリア |
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ASSURA+Linkに投稿されている取締エリアをセルスターで精査し登録されたポイントです。投稿・取締ポイントの200メートル手前で警告します。 | 黄色点滅 |
この機種のデメリット・メリット
手ごろな価格でレーザー探知器を導入できる。
液晶が付いたレーダー探知器はやはり高い...。そんな方にはGR-99Lが一万円以下とお手頃な価格帯なので、こちらがお勧めかもしれません。
レーザー受信だけが出来る商品もありますが、セルスターではAL-01、ユピテルではLS10、LS20と有ります。これはあくまでレーザーが受信出来ないレーダー探知器の補助装置となります。(単体だけでも使うことが出来ます)
ですがGR-99Lは、レーザー受信のみの機能だけでなく、GPSポイントによる警告も本体のみで行ってくれるので、手軽にレーザー探知器を導入しやすい商品となっています。
価格も一万円以下と安いので、レーザー受信のみの商品を買うよりも良いかもしれません。
警告が音声とイルミネーションのみ。(画面が無い)
セルスターのフルマップレーダー探知器は音声と共にオービス設置のアイコンがマップ上に表示されるので、大体の位置が把握できます。GR-99Lは、音声のみの警告になるので、地図表示が無い場合、どこのGPSポイントによる警告かを判別出来ないかもしれません。ですが、音声による警告の仕方は全く一緒なので、そこは気にしなくても良いかもしれません。
シガーソケットにさして、ダッシュボードに設置するだけでOK
本機種はとくに拘りが無ければ、付属のシガーソケット電源からそのまま配線すればすぐ使えるので、特に考えること無くレシーバーの設置が出来ます。
また、オプションのオプションのフレキシブルステーを購入すれば、ミラーにGR-99Lを取り付けることが出来ます。
機能の拡張性が無い。
ある程度高い機種になると無線LANやOBD2等、導入すると便利なオプションが追加出来ますが、本機種には拡張性が無いので、後でこういう機能が欲しいなぁと思っても追加することが出来ませんので注意が必要です。
例えばですが、セルスターで販売されているグレードの高いレーダー探知器には無線LANが標準搭載されているので、(ユピテルやコムテックなどは別途オプションなので、こういう所はセルスターに軍配が上がります。)何も気にせずお持ちのスマートフォンや、家のWIFIに繋ぐだけでGPSデータ更新が出来てしまいます。
また、OBD2アダプターで車両とレーダー探知器を接続すれば、車両の実際の速度をレーダー探知器に反映できるので、より正確な位置情報の提供が可能になります。
レーダー受信による警報が無い。
GR-99LはGPSポイントによるレーダー探知器警告をしてくれますが、あくまでGPSレシーバーという位置づけなので、レーダー受信による警告が出来ません。なので、ゲリラ的に行われるGPSポイントに登録されていないレーダー式(電波を使用した取締装置)オービスによる速度取締には対応していません。
ですが、レーダー探知が出来る商品と同様にGPSポイントによるレーザー・レーダー式オービスの警告をしてくれるのでそこは心配しなくても良いと思います。
GPSセンサーだけなので、補正が効かない。
通常のレーダー探知器だとジャイロセンサーや加速度センサーが本体に付いていて、GPSの電波が途切れた場合のバックアップを取っているのですが、GR-99LはGPSのみの搭載なので、位置情報の補正が出来ません。
さらにはレーダー探知器が現在どの位置を示しているのかが、液晶などのモニターを通して見る事が出来ないので、どの部分を警告しているか分からない場合もあるかもしれません。
更新用のMicroSDカードが付属していない。
GR-99LにはMicroSDカードが付属されていませんので、別途購入する必要があります。16GB程度の容量で間に合うので、SDカード変換アダプタを持っていない方はこちらも購入しておいた方が良いでしょう。また、容量が少ない商品だと、アダプタが付属しない場合がほとんどなので、前述したとおり16GB程の容量を選んだ方が得策でしょう。